皆様こんにちは。弁護士の佐用です。

昨年の12月に奄美市立笠利中学校にて、中学3年生8名の生徒さんたちを対象に「法教育」の出張授業を行ってきました。今回はその様子をご報告いたします。

 

■ 中学生が裁判官・検察官・弁護人に!

授業の前半では、一般的な刑事裁判の流れや「無罪推定の原則」などについて解説しました。その後、いよいよメインイベントである「刑事模擬裁判」のスタートです。

今回は「コンビニ強盗致傷事件」を題材に、犯人が本当に被告人なのかどうか(犯人性)が争われるシナリオを利用しました。生徒さんたちには裁判官、検察官、弁護人の役をそれぞれ担当してもらい、学校の先生方にも被告人役や証人役として熱演していただきました。

 

■ 白熱した「評議」〜多角的な視点を持つことの大切さ~

 模擬裁判の実演後は、有罪か無罪かを話し合う「評議」を行いました。 事前の個人の意見では「有罪6名、無罪2名」と分かれており、二つのグループに分かれての議論は非常に白熱しました。

議論のなかで、「〇〇だから有罪!」と少し結論を急いでしまう場面も見られたため、私や担当の先生から「この点についてはどうかな?」と、別の視点からも検討するようにアドバイスをしました。

実務で使用する考え方をもとに「検討する視点」を黒板に書き出したところ、生徒さんたちの議論もより深まり、見学に来られていた教育委員会の方々からもご好評をいただくことができました。

 

■ 生徒さんたちからの感想

 授業後、生徒さんたちからはたくさんの感想が寄せられました。その一部をご紹介します。

  • 「有罪か無罪か、みんなで話し合って決めるのがすごく難しかったです。」
  • 「『疑わしきは被告人の利益に』という言葉の意味がよくわかりました。」
  • 「弁護士バッジを実際に持たせてもらったら、意外に重くてびっくりしました!」
  • 「バッジに描かれているのが何かわからなかったけれど、向日葵だと知って驚きました。」

実は休憩時間に「弁護士バッジを見せてほしい!」というリクエストがあり、外して見せたところたくさんの質問を受けました。生徒さんたちの感想でも弁護士バッジについてたくさん触れてられており、純粋な好奇心に触れて私自身もとても楽しい時間を過ごすことができました。

 

■ おわりに

生徒のみなさんが主体的に学び、積極的に裁判に関わろうとする姿勢がとても印象的な2時間でした。 次回の授業の機会があれば、今回持参していたのに披露するのを忘れてしまった「六法(法律の条文が書かれた分厚い本)」もぜひ皆様に見てもらおうと思います!

当事務所では、今後もこうした法教育などの活動を通じて、地域の皆様に司法をより身近に感じていただけるよう取り組んでまいります。